脳…狂…晴空、舞う

真っ黒なキャンパスに一滴のモスグリーン。そこに綺麗なちょうちょを添えて

脳内住人

私の脳内には住人がいる。

その住人達は何人もいて

脳内でたくさんの会話がされている。

 

多重人格者ではないが

その住人達は私のようで私ではない

今まで誰にも話したことはないけれど

その住人達は日によって入れ替わったりするので

とても脳内は忙しい。

 

常に誰かが私に向けて話しかけているし

常に誰かが悲しんでいるし怒っている。

それがうるさいと感じる時もある。

ひどい時には声が聞こえてくるから厄介だったりする。

 

何かの病気なのではなく

ただ単純に、現実逃避と一人遊びが混合した結果、脳内でいくつもの「私」が生まれたんだと思う。

 

例えば、ただただ道を歩いてる時でも

私の脳内ではたくさんの選択肢があって

その選択肢の一つ一つをそれぞれの住人が解説してくれている。

私はその選択肢の中の1つを選ぶのではなく

私はただ歩いているだけなので、また別の選択肢をしている。

 

説明はしにくいけれどただ道を歩いてるだけなのに、色々な経験をした気分になるので

すごく疲れるし、住人が解説してくれたことは現実に起こっているわけではないので誰かに話すこともない。

 

一括りに「妄想癖」といえば簡単だが

妄想というよりも私ではない私が

私の小さな選択の中の可能性を解説している

妄想はこうありたい。こうしたい。というものだが

私の場合は選択する気のない可能性がほとんどなのだ。

 

これは誰が理解できるのだろうか。

まあ、今日も私ではない私達の会話を聞きながら眠りにつこう。