迫る地獄に問う
迫り来る明日に吐き気を感じて
未来を走る事が嫌になる。
楽しいことも嬉しいことも
きっとたくさんたくさんあるはずなのに
そんなことより目の前の未来が地獄だと思う。
きっと電車に飛び込んだあの子も
大きな未来より目の前の未来が地獄だったんだろう。
「なんでもない、なんにもない」日々が
あの子にとっては地獄だったのかもしれない。
「たくさんあってたくさん感じた」日々が
あの子にとっては地獄だったのかもしれない。
あの子にしかわからない地獄がそこにあった。
勇気を出した1歩は
周りの言う、「悲しい選択」だったのかもしれない。
でも、きっとあの子にとっては「正しい選択」だった。
迫り来る明日が
光を放つ眩しい太陽が
生きたいと願う虫の声が
あの子にとっては耐えられなかったんだ。
私の「正しい選択」とはなんだろう。
精一杯の命の使い方を私は知らない。
私は何のために「生きている」のだろうか。